ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは
医療機関で処方される薬には、新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)があります。新薬は多くの費用と長い時間をかけて開発され、製造や販売の特許期間が設けられています。この特許期間が切れた後に新薬と同じ有効成分でつくられる薬のことをジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。
ジェネリック医薬品は、効き目や安全性も新薬とほぼ同じで、価格が安いので薬代の負担を軽くすることができます。
効き目・安全性について
ジェネリック医薬品は、これまで効き目や安全性が実証されてきた新薬と同じ有効成分を使っており、厚生労働省の基準を満たしている安全な薬です。ただし、同じ有効成分を使用していてもメーカーごとに添加剤などの成分が異なることがあり、体質に合わないことや併せて服用できる薬が変わることもあります。
価格等について
ジェネリック医薬品は、すでに開発された薬の有効成分を使うため、開発期間が短く経費も少ないので、新薬よりも安くなります。薬によって異なりますが、新薬より3割以上、中には5割以上安くなるものもあります。
また、ジェネリック医薬品に切り替えることで医療費の適正化が図られ、安定的な保険制度の運営や社会貢献につながり、被保険者の方々が安心して必要な医療を受けることができます。
ジェネリック医薬品を処方してもらうには
ジェネリック医薬品を処方してもらうには、医師や薬剤師へ「ジェネリック医薬品にしてほしい」と伝えることが必要です。かかりつけの医師や薬剤師に直接ご相談ください。市町村の窓口では「ジェネリック医薬品希望カード」を配布しています。希望カードを医師や薬局の窓口に提示することでも簡単にお願いすることができます。
ジェネリック医薬品に切り替えた後、違和感や体調の変化などがあれば、また新薬に戻すこともできます。
○処方せんの記載よってはジェネリック医薬品に変更できない場合があります。
○治療内容や体質などによってジェネリック医薬品を利用できない場合があります。
○ジェネリック医薬品が開発されていないものもあります。また、在庫状況によっては、取り寄せに時間がかかる場合があります。
詳しくはかかりつけ医師や薬剤師にご相談ください。
ジェネリック医薬品の使用状況について
国の状況
厚生労働省では、平成25年9月に46.9%であったジェネリック医薬品の数量シェア*を平成29年半ばまでに70%以上、平成30~32年度のなるべく早い時期に80%以上を目標に使用促進に取り組んでいます。*数量シェア 後発医薬品のある先発医薬品の数量と後発医薬品の数量の合計に対する後発医薬品数量の割合
北海道後期高齢者医療広域連合の取組
北海道後期高齢者医療広域連合では、ジェネリック医薬品希望カードを作成し配布するとともに、ジェネリック医薬品に切り替えた場合に一定額以上、自己負担額が安くなる可能性のある被保険者に差額通知を発送してお知らせするなど、ジェネリック医薬品の使用促進に取り組んでいます。関連リンク
・後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について(厚生労働省)・かんじゃさんの薬箱(日本ジェネリック医薬品学会ホームページ)
→使用している先発医薬品にジェネリック医薬品があるか検索できます。